ひろってつないで

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リオ五輪関係 東京オリンピック関係

眞鍋監督はなぜ失敗したのか?

2016/08/26

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今回のリオオリンピックを観て、日本と世界の実力差を感じた人も少なくないでしょう。

確かに、今回の代表のレベルと優勝した中国のレベルとでは、大きな実力差がありました。しかしそれは、中国が準備に成功し、万全の状態で大会に臨めたのに対し、日本は誤算が続き、結局大した準備もできずに大会に入ることになってしまったからなのです。

眞鍋監督の誤算

○ リオオリンピックの1年前に、調子の良かった江畑選手が大きな怪我をして、結局元のレベルまで戻せなかったこと。
○ 新鍋選手や岩坂選手を代表に呼べなかったこと。
○ 佐野選手が次のリベロが育つ前に引退したこと。
○ 木村選手が全盛期の力を安定して取り戻せなかったこと。
○ ワールドカップで活躍した期待の古賀選手が、世界最終予選から大きく調子を崩したこと。
○ MB1・HB6等をリオオリンピックのために考案したが、やり通すことなく途中で断念し、時間を無駄にしたこと。※ そのうえ、結局MBの問題を解消できなかった。
○ 竹下選手レベルのセッターを、結局用意できなかったこと。

ざっと思いつく限りでこれだけあるのです。

反面、中国の郎平監督はどうだったか?

○ 選手の育成に成功。控えも新戦力も活躍。特に大黒柱のシュ・テイ(朱婷)選手の成長には目を見張るものがあった。
○ ケイ・ジャクキ(惠若琪)選手が健康上の問題で代表から離脱するが、リオオリンピックまでには間に合ったこと。
○ 予選ラウンドよりも準々決勝以降に照準を合わせたことにより、選手が消耗することなく、決勝トーナメントを戦えた。
※ 反対にセルビアは予選から頑張りすぎたために、決勝では力尽きた選手がちらほら出てきた。

眞鍋監督はMB1にせよHB6にせよ、一度やり始めたことは、オリンピックでどのような結果になるにせよ、最後までやり通すべきだったのです。世界バレーで一度うまくいかなかったとはいえ、振り出しに戻すことはないでしょう。それだけでも、準備が2年もライバル国から遅れてしまったのです。

MB1もしくはHB6をもう一度分析しなおし、うまく行くように進化させるべきだったのではないでしょうか。

『研究されると全く通用しない戦術』

そのようにいわれていましたが、ほんとうにそうなのでしょうか?

例えば迫田選手のスコーピオンは、前衛からバックアタックを打てるという画期的な戦術ですが、明らかに一定の成果を上げたはずです。ブラジルやアメリカのように横の動きが速いリードブロック型の相手には、そもそも高速バックアタック自体が通じにくいですが、横の動きが遅いミドルしかいないチームには、かなり効果的なはず。それに工夫次第では、ブラジルやアメリカにも通じたかもしれない。

あとブロックシステムの問題も言われていたが、世界のトップクラスのミドルの特徴として、もちろん身長が高いというのもありますが、ブラジルやアメリカの選手は、とにかく反射神経がよく、バネがあり、横の動きが速いという特徴があります。一方アジアやヨーロッパの選手は、身長は高いものの、横の動きがあまりが速くない選手がほとんどです。

それはやはり、身体能力の差だと思うのです。

そういう意味では、迫田選手は日本人離れしたバネを持つので、意外とミドルに向いているのではないかと思えるのです。練習を積めば、アメリカやブラジル選手のような横の動きができたかもしれない。もしそうなら、守備の面でもかえってプラスになったのではないか。試す価値は十分あったと思うのですが……。

2014年のワールドグランプリにて、初の銀メダル獲得

2014年のワールドグランプリ、日本は初めてワールドグランプリという大会でメダルを獲りました。しかも銀メダルです。決勝ラウンドで世界の強豪相手に4勝し、負けたのは1度だけ。しかもその4勝の内、3-1なのはロシア戦のみで、他の3戦は全て3-0のストレートで完勝しているのです。トルコ戦においては、25–13 25–17 25–17という圧倒的なスコアで、手も足も出させないほど強い勝ち方をしました。

MB1やHB6を使わねば、決してなしえなかった結果です。

極めることができれば、本当に使える『日本オリジナルの戦術』になったのではないでしょうか。

ほんとに、このワールドグランプリまでは、順調に行っていたのです。その後、ワールドグランプリでベストリベロ+MVPを獲得した佐野選手が、世界バレーを前に突然の引退。これを皮切りに、眞鍋監督の計画がガタガタと崩れ落ちていきます。

翌年には、新鍋選手と岩坂選手の、まさかの代表辞退。さらにはその数か月後に江畑選手の怪我等、次々と想定外の事態が起きてしまいます。

そうして、結局思い通りの全日本を作り上げること叶わず、リオオリンピックを迎える結果となってしまったのです。

要するに日本がオリンピックで惨敗したのは、選手個々の能力よりも、眞鍋監督がチーム作りに失敗した(不運な要素もあったが)ことが、最大の要因なのです。

最高の状態で負けたのであれば救いはないですが、現実はその逆だったのです。

なので、決して選手の個々の力が世界に及ばないわけではないと、私は思っています。

うまくチームを作り上げれば、東京オリンピックでの金も夢ではないのです。

リオオリンピックでは散々な結果となりましたが、昨年までは、紛れもなく世界の強豪と差のない戦いをしてきました。準備に失敗したリオオリンピック一度の結果で、世界と大きく差が開いてしまったと考えるのは、いささか早計というものでしょう。

なんにせよ、世界との差が再び縮まるか否かは、次の監督次第です。東京オリンピックでは、日本人の力が最大限発揮できるようなチームを作り、是非とも念願の金メダルを獲って欲しいと思います。

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